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ブラジル産コーヒーの特徴・品種・おいしい飲み方

 

コーヒー

コーヒーの生産量が世界で1番多い国、ブラジル。

この記事では、ブラジル産のコーヒーにまつわる

  • ブラジル産コーヒーの品種や味の特徴
  • ブラジル産コーヒーのおいしい飲み方

などを解説しています。

ほかの国のコーヒーとの違いを知り、ブラジルのコーヒーを楽しみましょう。

 

目次

ブラジルのコーヒー豆生産量は世界で1位

ブラジル産の品種と他国の豆の違いとは

アラビカ種

カネフォラ種(ロブスタ種)

ブラジルのコーヒー豆はバランスのとれたあじわい

ブラジルのコーヒー豆と他国の豆との違いとは

豆のグレードが存在

ブラジル産コーヒーのおいしい飲み方

浅煎り深煎りどちらもバランスがよい

風味を活かすならエスプレッソやカプチーノ

スイーツとともに

ブレンドで楽しみ方が倍に

ブラジル現地の飲み方をおうちでも再現

imperfectのバリスタがおすすめする飲み方

ブラジル産コーヒーをおいしく飲み続けるために

 

 

 

ブラジルのコーヒー豆生産量は世界で1位

コーヒー豆とコーヒー

 

FAO(国際連合食糧農業機関)によると、2022年のコーヒー豆生産量世界トップ5は以下のとおりですが、ブラジルはその中でも高い生産量を誇ります。

順位

生産量(単位:トン)

1位

ブラジル 3,172,562

2位

ベトナム 1,953,990

3位

インドネシア 794,762

4位

コロンビア 665,016

5位

エチオピア 496,200

出典:Crops and livestock products(COUNTRIES:Select All,ELEMENTS:Production, Quantity,ITEMS:Coffee, green,YEARS:2022)|Food and Agriculture Organization of the United Nations_アクセス日:2024年11月18日


なんと、世界で作られるコーヒー豆の約3割をブラジルが生産しています。

なお、ブラジルにあるサントス港から出荷される豆は、サントスとよばれます。

生産量世界1位となったブラジルとコーヒーの歴史


ブラジルは、コーヒーベルトとよばれるコーヒー栽培に適した場所に位置しています。

ブラジルは、その地理的特徴と歴史的背景から、コーヒーの生産が盛んになりました。

ブラジルとコーヒーの大まかなできごとを年表にまとめてみました。

西暦 出来事
1500年
  • ポルトガル人がブラジルを発見する
1727年
  • ブラジルにコーヒーが伝来する
1761年
  • 植民地・プランテーションの形態でコーヒーの本格的な栽培が始まる
1888年
  • 労働主体として依存していた奴隷制度が廃止
  • コーヒー栽培は、移民の労働力に頼るようになる

現在、ブラジルの大規模な農園では、機械化による栽培が主流です。

 


ブラジル産の品種と他国の豆の違いとは


コーヒーと花

コーヒー豆のなかでも、「コーヒーの3大種」とよばれる以下の3つの品種はよく知られています。

品種 世界生産量の割合
アラビカ種 約65%
カネフォラ種(ロブスタ種) 約35%
リベリカ種 ごくわずか

ブラジルでも、アラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)がたくさん生産されています。

リベリカ種は生産量が少ないため、商業的に流通することはあまりありません。

ブラジルで主に作られているのはアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ種)です。


アラビカ種

アラビカ種は、深い味わいが魅力ですが、栽培がむずかしいという特徴もあります。

特徴 内容
栽培地
  • ブラジルの場合は、標高700~1,200mの平地
  • ブラジルのサン・パウロ州で盛んに栽培されている
味わい
  • 風味が豊かでコクも深い
  • 酸味はあるが、焙煎によって和らぐ
  • 上質な香りと苦味、甘さが魅力
課題 アラビカ種は高原植物のため、収穫のためには山の上や山間部まで行かなくてはいけない

アラビカ種は味わい豊かで香り高いため、世界中で愛されています。

ただ、デリケートな品種で標高が高い場所で育つため、育てて収穫するのに労力がかかります。

カネフォラ種(ロブスタ種)

カネフォラ種は、アラビカ種より病気に強いとされている品種です。

特徴 内容
栽培地
  • 標高数百mくらいの土地で栽培できる
  • ブラジルのエスピリト・サント州で多く生産されている
味わい
  • 苦味や渋みが強い傾向にある
  • コクは深いがパンチもきいていて、独特な風味
  • 工業用原料やブレンドコーヒーなどに使われることが多い
課題

生産性が高いものの、低価格帯で取引されることが多い


カネフォラ種は、インスタントコーヒーなどに使われることも多いです。

また、カネフォラ種は、カネフォラ種の一種である「ロブスタ種」とよばれることもあります。

ブラジルのコーヒー豆はバランスのとれたあじわい

コーヒー淹れる


ブラジルのコーヒーは飲みやすく、バランスの取れた味わいが多いと言われています。ナッツのような風味をもつものが多く、チョコレートとの相性も抜群です。

 

ブラジルのコーヒー豆と他国の豆との違いとは

ブラジルは、ほかの国と比べて広くて多様な地形に恵まれています。

そのため、土地を活かした大規模な生産体制でつくられたコーヒー豆が多いです。

  ブラジル 他の国の例
地形 地形が多様で、標高700m~1,200mの平地で栽培 エチオピアは、標高平均1,700mの高地で栽培
すっきりした甘さと苦さで、酸味の穏やかなものが多い コスタリカなどの中米諸国は土壌が火山性のため、甘さが深いものが多い
体制 栽培面積が広いため、機械での大規模生産が主流 コロンビアは、小規模農園で手摘みしていることが多い

 

豆のグレードが存在

ブラジルのコーヒー豆は、できあがりの品質に応じてグレードがついています。

以下の3種類でグレードがチェックされています。

グレードの種類 内容
欠点数
  • 生豆300gのうち、欠点豆が何個あるかをチェック
  • 欠点豆とは、カビ豆や黒豆、発酵豆など
  • グレード2が最も高いグレードで、グレード1はない
スクリーンサイズ
  • コーヒー生豆の大きさをチェック
  • ふるいにかけて選別する
  • 大きな生豆のほうがグレードも高い
カップテスト
  • コーヒー豆の品質を味覚でチェック
  • 甘みや口あたり、雑味、薬品匂いの有無などを確認
  • なめらかな口当たりと甘みが十分にある「ストリクトリーソフト(SS)」や酸味や渋みのある「ハード(H)」などがある

ほかの国では、グレード表記が違うものもあります(例:インドネシアにあるカロシ村のアラビカ種の最高ランクはG1など)

ブラジル産コーヒーのおいしい飲み方

コーヒー淹れる

 

ブラジル産のコーヒーは風味が豊かなものが多いため、さまざまな楽しみ方ができます。

銘柄を問わず飲み比べして、お気に入りを見つけてみるのも楽しいでしょう。

 

浅煎り深煎りどちらもバランスがよい

ブラジル産コーヒーはバランスが取れているので、浅煎り、深煎り、いずれの煎り方でもおいしくいただけます。

 

風味を活かすならエスプレッソやカプチーノ

ブラジル産コーヒーは甘みとコクが深いので、エスプレッソでじっくり味わうのもおいしいです。

 

スイーツとともに

ナッツのような風味をもつものが多く、チョコレートやケーキ、クッキー、ナッツ類などの甘いものとの相性も抜群です。

 

ブレンドで楽しみ方が倍に

ブラジル産コーヒーは、ほかの地域の豆とブレンドするときに、ベースとしてよく使われます。

ブラジル産のコーヒー豆を使ったブレンドの例を3つ紹介します。

ブレンドの例 味わいの特徴
ブラジル20%+コロンビア40%+マンデリン20%+グァテマラ20% コクが強く、芳醇な香りが楽しめる
ブラジル30%+コロンビア30%+モカ20%+グァテマラ20% 酸味が強い。モカとは、イエメンのモカ港から出荷されるコーヒー豆
ブラジル40%+コロンビア30%+マンデリン+20%+キリマンジャロ10% コクがあり、まろやかで奥行きのある味わい

焙煎度合いなどによって味わいが少し変化するので、その違いも楽しいです。

 

ブラジル現地の飲み方をおうちでも再現

コーヒーと砂糖

ブラジル現地では、コーヒーに砂糖をたっぷり入れて、甘くして飲むことが一般的。

現地で好まれている飲み方を3つ紹介します。

  1. 砂糖はたっぷり入れる
  2. ホットコーヒーが主流
  3. エスプレッソやカプチーノが人気 

砂糖はたっぷり、スプーン4杯ほど入れることもあります。

ブラジルでは、真夏でもホットでコーヒーを楽しむ方が多く、濃厚なエスプレッソやミルクを加えたカプチーノがよく飲まれています。

 

imperfectのバリスタがおすすめする飲み方

imperfectのバリスタがおすすめする飲み方は、濃厚なエスプレッソです。

エスプレッソとは、こまかく挽いたコーヒー粉に圧力をかけて抽出するコーヒーです。

エスプレッソで飲むことで、ブラジル産コーヒーの深い味わいが堪能できます。

温度は、現地ブラジルのスタイルにならってホットでいただきましょう。

 

ブラジル産コーヒーをおいしく飲み続けるために

世界1位のコーヒー豆の生産量を誇るブラジルですが、コーヒー生産の現場で、直面している課題もあります。たとえば、下記のようなものです。

課題 具体的内容
自然環境との共存 コーヒー栽培や加工で発生する温室効果ガスが問題になっている
栽培地の減少(2050年問題) 地球温暖化が続いた場合、2050年にはコーヒーの栽培ができる土地は半減すると考えられている
低賃金での労働 コーヒー栽培の労働者の賃金が安く扱われているところもある

 

ブラジルのコーヒー農家では、温室効果ガスを削減して、自然環境と共存していく農法が模索されています。

また、ブラジルに限らず、コーヒー栽培に従事する人がよりよい環境で働けるような取り組みが必要です。

imperfectが取り扱う「Thanks ブレンド」は、女性が主体となって経営する農園で生産された豆を採用しています。

ほかにもimperfectでは、世界中の農家と関係性を構築し、厳選されたコーヒー豆を取り扱っています。

「あなたの『おいしい』を、だれかの『うれしい』に。」をコンセプトに、良い世界の実現に向けて、imperfectはおいしいコーヒー豆をみなさまにお届けします。

ブラジルでコーヒー豆を作る方たちの笑顔に思いをはせながら、おいしいひと時を過ごしましょう。

 

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imperfectは今後も、「たとえ不完全(imperfect)でも自分たちにできることから取組み、世界と社会を少しでもよくしていこう」という想いのもと、世界中の農家の方たちとともに持続可能な社会の実現に向けて取組んでいきます。