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「コーヒーのいい香りには惹かれるけど、苦味がどうも苦手…」「ブラックコーヒーを頼んでみたけど、苦くて飲みきれなかった…」そんな経験から、コーヒーに苦手意識を持つ方もいるかもしれません。
実は、コーヒーは選び方や淹れ方、飲み方を少し工夫するだけで、苦味を抑え、豆が持つフルーティーさや爽やかな香りを楽しむことができます。
この記事では、コーヒーの苦味が苦手と感じている方に、苦くないコーヒー楽しみ方をご紹介します。
苦くないコーヒー豆の選び方|産地・焙煎でここまで違う
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コーヒーの味わいを決める最も大きな要素、それはコーヒー豆そのもの。スーパーやカフェにはたくさんの豆が並んでいますが、ポイントを押さえれば、苦くないコーヒー豆を簡単に見分けことができます。
浅煎り vs 深煎り:苦味が少ないのはどっち?
まず覚えておきたいのが、コーヒー豆の焙煎度です。焙煎とは、生のコーヒー豆を煎る工程のこと。この焙煎の深さによって、苦味の強さが大きく変わります。
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焙煎度
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苦味・酸味の傾向
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主な特徴
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苦味が苦手な人へのおすすめ度
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浅煎り
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【苦味】 ほとんどない
【酸味】 フルーティー
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・紅茶のようにスッキリ
・豆本来の個性がわかる
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◎
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中煎り
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【苦味】 控えめ
【酸味】 おだやか
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・バランスの取れた味
・日本の喫茶店の標準
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○
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深煎り
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【苦味】 強い
【酸味】 ほとんどない
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・濃厚なコクがある
・エスプレッソや牛乳と合う
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△
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結論として、苦くないコーヒーを探すなら、まずは「浅煎り」か「中煎り」の豆を選びましょう。 パッケージに焙煎度が記載されていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
苦味の少ないおすすめ産地・品種(中南米・アフリカなど)
コーヒー豆は、栽培された国や地域(産地)によっても味わいが異なります。マイルドな香味で知られる代表的な産地を知っておくと、豆選びがさらに楽しくなります。
- 中南米産(ブラジル、コロンビア、グアテマラなど)
- ナッツのような香ばしさや、チョコレートのような優しい甘みを持つものが多く、全体的にバランスが取れていてマイルド。クセが少なく、誰にでも飲みやすい味わいです。特にブラジル産の豆は、酸味も苦味も控えめで安定した品質のため、ブレンドコーヒーのベースとしてもよく使われます。
- アフリカ産(エチオピア、ケニアなど)
- ベリーや柑橘類を思わせる、フルーティーで華やかな酸味が特徴です。特にエチオピア産の豆は、フルーツティーのように評されることも。苦味とは対極にある、酸味を楽しみたい方におすすめです。
デカフェやフレーバーコーヒーという選択肢
どうしてもカフェインが気になる、もっと気軽に楽しみたいという方には、こんな選択肢もあります。
- デカフェ(カフェインレスコーヒー)
- 実は、コーヒーの苦味成分の一つにカフェインも含まれています。そのため、特殊な製法でカフェインを取り除いたデカフェは、通常のコーヒーに比べて味わいがマイルドになり、苦味が少なく感じられることがあります。就寝前や妊娠・授乳中の方でも安心して飲めるのがうれしいポイントです。
- フレーバーコーヒー
- 焙煎したコーヒー豆に、バニラ、キャラメル、ヘーゼルナッツなどの香りを加えたもの。甘い香りが加わることで、味覚的にも甘さを感じやすくなり、コーヒーの苦味が和らぎます。砂糖を入れなくても、デザート感覚で楽しめる一杯です。
苦くないコーヒーの淹れ方 – 抽出温度や挽き方のコツ
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良い豆を選んでも、淹れ方を間違えると強い苦味が出てしまうことがあります。ここでは、自宅で簡単にできるコーヒーが苦くならない淹れ方をご紹介します。
お湯の温度を90℃前後に。苦味を抑える抽出テクニック
最も重要で、最も効果的なのがお湯の温度です。
コーヒーの苦味成分や雑味・えぐみは、高温のお湯で抽出するとたくさん溶け出してしまいます。逆に、少し低い温度で淹れることで、これらの成分の抽出を抑えることが可能です。
- 理想の温度: 85℃〜90℃
- 避けるべき温度: 95℃以上の熱湯
温度計がない場合は、沸騰したお湯を別のコーヒーサーバーやポットに移してみてください。湯の温度は約5〜10℃下がり、抽出に適した温度に近づきます。
これだけで、いつものコーヒーが驚くほどまろやかになります。ぜひ試してみてください。
挽き目と抽出時間で変わる味わい
コーヒー粉の挽き目と抽出時間も、苦味のコントロールに影響します。
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挽き目(粒度)
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特徴
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味わいの傾向
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細挽き
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粒が細かく、お湯と触れる表面積が広い。成分が早く濃く抽出される
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苦味が強くなりがち
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中挽き
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【おすすめの基準】
ペーパードリップで淹れる場合の基本
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バランスの取れた味わい。
※苦いと感じたら「中粗挽き」へ
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粗挽き
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粒が大きく、お湯が速やかに通り抜ける
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スッキリとした味わい。苦味や雑味が出にくい
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- コーヒーの成分は、抽出の後半になるほど苦味や雑味が多く出てきます。ダラダラと時間をかけて淹れるのはNGです。
- 目安は「2分30秒〜3分以内」:1〜2杯分を淹れる場合、蒸らしの時間も含めて3分以内にはドリッパーを外すように心がけます。サッと淹れて、スッと引き上げるのが、クリアな味にするコツです。
水出しコーヒーなど苦味が出にくい抽出方法
夏の暑い日や、もっと手軽に楽しみたい方には「水出しコーヒー(コールドブリュー)」が断然おすすめです。
その名の通り、熱湯ではなく常温の水で時間をかけて(8時間〜12時間ほど)じっくりと抽出する方法です。
低温で抽出するため、苦味や雑味の原因となる成分がほとんど溶け出さず、口当たりがぐっとまろやかになり、ゴクゴク飲めるクリアな味わいに仕上がります。
専用のポットも市販されていますし、お茶パックにコーヒー粉を入れて水差しに入れておくだけでも作れます。時間はかかりますが、冷蔵庫に入れておけば完成するので、手間はほとんどかかりません。その味わいは、一度試す価値ありです。
コーヒーの苦味を和らげる飲み方
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豆や淹れ方を工夫しても、まだ苦味が気になる…。そんな時は、飲み方をアレンジしてみましょう。ブラックで飲まなければという固定観念は一旦忘れて、自由に楽しむのが一番です。
カフェオレ・ラテでまろやかに飲む
最も定番で、効果的な方法がミルクを加えることです。牛乳の脂肪分とタンパク質が、コーヒーの苦味をおだやかにして、味わいをまろやかにしてくれます。
- 割合のヒント: まずはコーヒーとミルクを「1:1」の割合から試してみるのがおすすめです。
- ミルクの選択肢: 牛乳だけでなく、豆乳ならさっぱりと、オーツミルクなら自然な甘みが加わります。色々試して、お好みの組み合わせを見つけてみてください。
砂糖やハチミツ?苦味を感じにくくする工夫
甘みを加えるのも、良い方法です。
- 砂糖・ハチミツ: 定番ですが、苦味をやわらげてくれます。
- シロップ: バニラやキャラメルのフレーバーシロップを使えば、香りと甘みでより飲みやすくなります。
スイーツと楽しむコーヒータイム
甘いものと一緒に味わうことで、口の中で味が調和し、コーヒーの苦味が気にならなくなります。
特におすすめなのが、チョコレートや焼き菓子とのペアリングです。例えば、ミルクチョコレートの甘さは、コーヒーのほのかな苦味と合わさることで、お互いの風味を引き立て合い、より豊かな味わいを生み出します。