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アーモンドプードルとは
お菓子作りのレシピや焼き菓子のパッケージで名前をみることがあるアーモンドプードル。
名前はよく聞くものの、どういった素材なのか具体的には分からないという方も多いと思います。
アーモンドプードルの特徴や種類、アーモンドパウダーとの違いなどについてくわしく解説します。
アーモンドプードルが売られているお店についてもふれました。
アーモンドプードルの特徴
アーモンドプードルとは、生のアーモンドを粉状に粉砕したものです。
クッキーなどの焼き菓子の生地にくわえると、味わいにコクと深みがでます。
アーモンドプードルは、皮がついていないタイプと、ついているタイプがあるため、それぞれの特徴を下表にまとめました。
皮なしアーモンドプードル
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皮つきアーモンドプードル
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色
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淡いベージュで白っぽい
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茶色っぽい |
風味
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控えめ。ほかの素材と調和しやすい
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アーモンドの風味が際立つ
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用途
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幅広く使われる。色や香りを楽しみたい焼き菓子とも相性がいい(マカロンや紅茶を使った焼き菓子など)
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アーモンドの風味を楽しみたい焼き菓子によく使われる(フィナンシェやダックワーズ、チョコレートのお菓子など)
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一般的に、アーモンドプードルといえば、皮なしのアーモンドプードルをさすことが多いです。
アーモンドの風味をほんのり感じたい場合は皮なしを、しっかり味わいたい場合は皮つきタイプを選ぶなど、好みに応じて選ぶのもいいですね。
アーモンドプードルとアーモンドパウダーの違い
アーモンドプードルとアーモンドパウダーは、基本的に同じものをさします。
名前が違うのは、フランス語か英語かの表記の違いです。
「粉」という言葉は、フランス語でプードル(poudre)といい、英語ではパウダー(powder)といいます。
つまり、アーモンドプードルもアーモンドパウダーも、アーモンドの粉という意味です。
レシピにアーモンドパウダーと書かれている場合、アーモンドプードルを使用してもほとんど問題ありません。
アーモンドプードルとはどこに売ってる?
アーモンドプードルを売っているお店の一例を以下にまとめました。
- スーパーマーケット
- 業務スーパー
- 百円ショップ
- ドラッグストア
- オーガニック食品の専門店
- ナッツ専門店
スーパーマーケットでは、ゼラチンや粉砂糖などの製菓材料が置いてある製菓コーナーの、常温コーナーに置かれていることが多いです。
百円ショップでは、少量サイズのタイプが売られていることもあります。
また、オーガニック食品の専門店では、有機栽培のアーモンドを使用したタイプが見つかることもあるので、素材にこだわりたい方はそのような店舗を探すのもおすすめです。
アーモンドプードルは代用できる
アーモンドプードルは、ほかのナッツ類の粉で代用できます。
アーモンドプードルの代用品として活用できるピーナッツやクルミなどのナッツ類の紹介と、代用するときの注意点を解説します。
ナッツによっては苦味や味が強いものもあるため、風味が変わってしまう点には注意が必要です。
アーモンドプードルはなくてもいいかどうかについても、ふれました。
ナッツ類の粉で代用可能
アーモンドプードルは、以下のようなナッツ類の粉状のものを使うことで代用できます。
- ピーナッツ
- クルミ
- カシューナッツ
- ヘーゼルナッツ
- カシューナッツ
- ピスタチオ
ナッツの風味によって、奥行きのある味わいに仕上がります。
市販のアーモンドプードルが手に入らない場合、ピーナッツやくるみなどを買って、フードプロセッサーで粉状にして代用する方もいるようですよ。
市販のものより粒は粗くなりますが、ザクザクした食感が楽しめます。
代用するときに気をつけたいこと
アーモンドプードルの代わりとしてほかのナッツ類の粉を使う場合、味わいや風味に違いがでるので、気をつけましょう。
とくにピーナッツは風味が強いので、ピーナッツの味が前面に出てしまうこともあります。
また、ナッツ類以外の代用品として、きなこや白すりごまの名前が挙がることもありますが、あまりおすすめできないという声もあるようです。
量やバランスによっては、きなこなどの味が主張しすぎたり、生地がパサついてしまったりする可能性も考えられます。
アーモンドプードルはなくてもいい?
「クッキーのレシピにアーモンドプードルが入っていないものもあるし、なくてもいいんじゃないかな」と感じる方もいるかと思います。
実際、アーモンドプードルはすべてのレシピに必須というわけではありません。
アーモンドプードルの使用量がもともと少ないクッキーなどの場合、レシピによってはアーモンドプードルの代わりに薄力粉を増量して作るケースもあります。
一方で、アーモンドプードルを生地に加えることで、焼き上がりの風味が豊かになり、味わい深くなります。
そのため特別なシーンはもちろん、日々のおやつやお土産用のお菓子に、アーモンドプードルの入っているお菓子を取り入れるのはおすすめです。
いつものひと品が、少し上質に感じられるはずですよ。
アーモンドプードルの使用方法
アーモンドプードルは、クッキーやサブレ、パウンドケーキなどの焼き菓子と相性が抜群です。
お菓子作りで使う場合、材料の粉類全体のうち20~30%程度をアーモンドプードルに置き換えるのが一般的です。
ここでは、アーモンドプードルを活用できる代表的なお菓子や、素材としての役割、基本的な使い方について紹介していきます。
クッキーやパウンドケーキなどに加える
アーモンドプードルは、焼き菓子に加えることで、アーモンドの香ばしさがプラスされ、上質な味わいになります。
アーモンドプードルと相性のいいお菓子類を紹介します。
分類 | お菓子の例 |
クッキー類
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・アイスボックスクッキー
・サブレ
・スノーボールクッキー
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ケーキ・マフィン類
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・バウンドケーキ
・マフィン
・ブランデーケーキ
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卵白を使う焼き菓子
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・マカロン
・ラングドシャ
・フィナンシェ
・ダックワーズ
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タルト系
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・タルト生地全般
・タルトタタン |
このほか、アーモンドクリームにしたり、低糖質の焼き菓子を作る際に薄力粉の代わりに使ったりすることもあります。
アーモンドプードルの役割
アーモンドプードルは、焼き菓子の味わいを引き立てる役割があります。
代表的な役割をまとめました。
役割
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内容
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風味とコクを加える
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生地に加えることで、風味とコクが増す
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しっとりする
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アーモンドの油分で生地がしっとりする。パウンドケーキやマフィンに加えると、翌日以降もしっとりしている。
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サクサクする
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アーモンドプードルはグルテンを含まないので、クッキー生地に入れたらサクサクした食感になる。
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アーモンドプードルは風味を深めるだけでなく、パウンドケーキはしっとりと、クッキーはサクサクした仕上がりになるのですね。
ただし、アーモンドアレルギーのある方は、アーモンドプードルにもアレルギー反応が出る可能性があるので、使用はひかえましょう。
アーモンドプードルの使い方
アーモンドプードルの基本的な使い方について、ポイントを分かりやすく説明します。
項目
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内容
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使用割合
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焼き菓子の生地に使う場合は、粉の20~30%ほどをアーモンドプードルに差し替えるケースが多い
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ローストの必要性
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生のまま使用可能。ローストすると、より香ばしくなる。
ローストする場合は、170℃のオーブンで7〜8分ほど焼く。 |
ふるいの必要性
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ふるいにかけたほうが、ダマがなくなり、均一に混ざりやすくなる。
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材料の一部をアーモンドプードルに置き換えると、いつもの焼き菓子が味わい深くなりますよ。
お菓子作り初心者さんは、レシピにそって使用しつつ、ふるいにかけるなどひと手間くわえると、より仕上がりがよくなります。
環境やさしいアーモンドプードルを味わって
アーモンドプードルは、アーモンドをパウダー状にした素材です。
焼き菓子の生地に混ぜることで、アーモンドの香りとコクがプラスされ、風味に奥行きがうまれます。
imperefectの焼き菓子は、生産者とのつながりを大切にしながら、環境に配慮して作られたアーモンドプードルを使用しています。
サステナブルな素材を使うことで、地球上の誰かへの思いやりや環境保全につながります。
環境にやさしいアーモンドプードルを使った焼き菓子を、いつものおやつの時間に楽しんでみませんか。