暑い日に欲しくなるのが、まろやかなミルクとコクのあるコーヒーが溶け合うアイスラテ。本格的な味わいは、実はご家庭でも簡単に再現できます。
今回は、ラテとカフェオレの違いを皮切りに、エスプレッソを使ったアイスラテの基本レシピやマシンなしで作る裏ワザをご紹介。
さらに、アレンジ例やコーヒー氷を使ったレシピまで盛り込みました。自分好みの一杯を探しながら、涼やかなラテ時間をぜひ楽しんでみてください。
目次
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ラテとオレの違いって分かりづらいですよね。より濃厚でコーヒー感を味わう飲み方がラテです。
アイスラテ |
アイスカフェオレ |
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ベース |
エスプレッソ |
濃いドリップコーヒー |
ミルク |
冷たい牛乳+フォームミルク少量 |
冷たい牛乳 |
味わい |
コクが強く濃厚 |
すっきりマイルド |
ここが要点:ラテはエスプレッソを使用し、オレはドリップしたコーヒーを使います。この違いさえ押さえれば、作り方の選択肢が一気に広がります。
コーヒーとミルクの黄金比を知れば、毎回ほぼ同じ味わいを再現できます。
まずは標準の分量から試し、好みに合わせて微調整してみましょう。
アイスラテのおいしさは、コーヒー:ミルク=1:3〜4 の比率で決まります。
濃厚派 |
標準派(おすすめ) |
ライト派 |
1:3 |
1:3.5 |
1:4 |
30ml エスプレッソ + 90ml ミルク |
30ml エスプレッソ + 105ml ミルク |
30ml エスプレッソ + 120ml ミルク |
まずは標準の 1:3.5 で淹れ、コーヒー感を強めたいときは 1:3、軽くしたいときは 1:4 へ調整すると好みの一杯に近づきます。
お店の一杯に近づけるには、適切な豆・ミルク・器具をそろえることが第一歩。ここでは、家庭で無理なく用意できる必要最低限のセットを紹介します。
基本の材料
必要な道具
ミルクに負けない深煎り豆がおすすめ。ナッツやカラメルのような甘い香ばしさがあると、牛乳と合わせたときに風味が際立ちます。
おすすめ:ミルクとの相性で選ぶなら、imperfectのシグネチャーブレンドがぴったり。深煎りのコクとチョコレートのような甘い余韻が特徴で、アイスラテ用にも最適です。
難しそうに見えて、手順はたった6ステップ。抽出から仕上げまでを順番にこなせば、誰でもカフェクオリティを楽しめます。
1.エスプレッソを抽出
18 gの豆から約30〜40mlのダブルショットを淹れます。香りとクレマを保つため、抽出後30秒以内に次のステップへ。
2.グラスに氷をたっぷり入れる
グラスを冷凍庫で冷やしておくとさらに◎。
3.熱いエスプレッソを氷の上から注ぐ
一気に冷やして香りを閉じ込めます。
4.冷たい牛乳を静かに注ぐ
エスプレッソの3〜4倍量が目安。グラスの側面を伝わせて注げば、ミルクとコーヒーが二層に分かれ、美しいグラデーションが楽しめます。
5.フォームミルクをのせる(お好みで)
牛乳を30〜40 °C に温め、ミルクフォーマーで約20秒泡立てます。スプーンでそっと乗せればクリーミーな仕上がりに。
6.甘味を調整して完成
ガムシロップを後入れ、またはエスプレッソが熱いうちに溶かしてもOK。
エスプレッソマシンがなくても大丈夫。ドリップ・インスタント・モカポットなど、ご家庭にある器具で作れる方法をまとめました。
方法① 濃いめドリップで代用
方法② インスタントコーヒーで時短アイスラテ
方法③ モカポット・エアロプレスなど
氷・温度・泡立て方など、細部を整えるだけで香りと層が劇的に変わります。プロのコツでワンランク上を目指しましょう。
1.氷の質にこだわる
2.エスプレッソは鮮度が命
3.牛乳の温度と種類
4.フォームミルクの作り方
キャラメルやバニラはもちろん、季節のフレーバーも簡単に追加できます。ベースを覚えたら、自分だけの一杯にチャレンジしてみてください。
定番フレーバー
大人のアレンジ
ヘルシー派に
「薄まる」「泡立たない」など、よくある悩みとその対処法をまとめました。
Q1. アイスラテが薄くなってしまうのはなぜ?
薄くなるのは、氷が溶けすぎるから。大きく透明な氷を使い、グラスをあらかじめ冷やすだけで、水っぽさはほとんど気にならなくなります。
Q2. フォームミルクが泡立ちません…
牛乳が冷えすぎている場合が多いです。10〜20秒人肌程度に温め、フォーマーを斜めにして渦を作ると成功しやすいです。
Q3. おすすめのコーヒー豆は?
深煎りがベスト。imperfectのシグネチャーブレンドはナッツの香ばしさでミルクとの相性抜群です。ドリップバッグやデカフェもご用意しています。
Q4. カフェインが気になるときは?
一般的にエスプレッソやドリップコーヒーは「少なめの量でもしっかりカフェインが含まれる」と言われます。とはいえ、豆の種類や抽出条件で大きく変わるため一概には決めにくいもの。気になる場合は ①抽出量を控えめにする ②ミルクや水で割る、などで濃度を調整すれば、ほどよいバランスで楽しめます。
Q5. 牛乳以外で作れる?
ソイ、オーツ、アーモンドミルクで代用可能。泡立ちは弱めですが、風味の違いを楽しめます。
コーヒー氷やフェアトレード豆など、ちょっとした選択でサステナブルな一杯に。おいしさと地球へのやさしさを両立できます。
あなたの「おいしい」が、だれかの「うれしい」につながる。そんな一杯を目指してみませんか?
エスプレッソマシンがなくても、おうちで専門店級のアイスラテは十分に楽しめます。
ポイントは、溶けにくい氷と冷たいミルク、そしてやや濃いめに抽出したコーヒー。この三つを整えるだけで風味も見た目も一段と引き立ちます。
さらに、シロップや植物性ミルクを組み合わせれば、気分や季節に合わせた無限のバリエーションが広がります。余ったコーヒーを凍らせた“コーヒー氷”やフェアトレード豆を選ぶなど、ささやかな工夫でサステナブルな一杯にもつながるので、今日からぜひ試してみてください。