インドネシアの人口数は世界4位の約2.7億人。
そんなインドネシアが実はコーヒー大国であることをご存じでしょうか？
国連食糧農業機関の2023年のデータによると、インドネシアは世界のコーヒー豆生産量第3位。日本人にもよく知られている「マンデリン」は、インドネシアのコーヒーです。
この記事では、インドネシアコーヒーにまつわる
について解説します。
世界トップレベルのコーヒー生産量を誇るインドネシア。
国連食糧農業機関のデータによると、2023年のコーヒー生産量は約76万トン（※）ほど。
主要な輸出品として、インドネシア経済を支えています。
インドネシアコーヒーは海外への輸出が多い一方で、近年はインドネシア国内においても需要が高まってきています。
特に都市部では、インドネシア産のコーヒーを取り扱うおしゃれなカフェが増えています。
例えば、「Janji Jiwa」というインドネシア最大級のコーヒーチェーンは、インドネシア国内に900店舗以上を展開（2025年現在）しています。
インドネシアは、火山が多いため、火山灰による豊かな土壌を持ち、一年を通して27～28度の高温多湿の熱帯性気候です。
温暖で、一定の湿度もあるインドネシアの気候はコーヒーの栽培に適しています。
一万以上の島々からなるインドネシアですが、約70%のコーヒー豆は、スマトラ島で栽培されています。
ジャワ島やスラウェシ島など、その他の島々でも栽培されており、それぞれの栽培地によるコーヒーの味や香りの個性を楽しむことができます。
インドネシアにおけるコーヒー栽培の歴史は17世紀のオランダ植民地時代に、オランダ人によってジャワ島にコーヒーの木が持ち込まれたのがその起源と言われています。
その後、ジャワ島でコーヒーの木が栽培されるようになりました。しかし、20世紀後半に「サビ病」という植物の病気がアジア地域に広がり、インドネシアのコーヒー生産は一時衰退します。
そこで解決策として、これまでのアラビカ種に加え、病気に強いロブスタ種というコーヒー豆を導入し、現在に至ります。
インドネシアで栽培されているコーヒー豆には、大きく分けて「ロブスタ種」と「アラビカ種」があります。
それぞれ特徴が異なりますが、栽培量では病気に強いロブスタ種がインドネシアのコーヒー全体の約90％を占めていると言われています。
アラビカ種は香りや風味に優れており、スペシャルティコーヒーとしても高い評価を得ています。
|
ロブスタ種 |
|
|
アラビカ種 |
|
ロブスタという名称は、厳密には「ロブスタ」は「カネフォラ種」に属する品種のひとつです。カネフォラ種のほとんどがロブスタとして知られており、このため一般的に「カネフォラ種」＝「ロブスタ」として扱われています。
また、インドネシアコーヒーの有名な銘柄は、例えば下記のようなものがあります。
|
マンデリン |
酸味はあまり強くなく、濃厚なコク シナモンやハーブのような独特な香り |
|
ジャワ |
酸味と苦みのバランスが良く、コクが感じられる |
|
キンタマーニ |
柑橘系のフルーティな香り |
インドネシアのコーヒー豆は、主に300gの生豆に含まれる欠点豆の数でグレード分けされており、上位のグレードほど欠点豆の数が少なく、高品質であることを示しています。
近年では、特に品質が高い「SG（スーパーグレード）」と呼ばれる等級も登場しています。
|
主な表主な表記 |
条件・意味（300g中の欠点豆） |
|
G1 |
0～11個 |
|
G2 |
12～25個 |
|
G3 |
26～44個 |
|
G4 |
45～80個 |
|
G5 |
81～150個 |
”沈殿コーヒー”というインドネシアスタイルのコーヒーの飲み方があります。
カップにいれたコーヒー粉の上にそのまま沸騰したお湯を注ぎ、コーヒー粉がカップの底に沈むまで待ち、粉がカップ底に沈殿したら上澄みの部分だけを飲む、というスタイル。
特別な道具がいらず、おうちでも簡単にできるので、気になった方はぜひ、インドネシアのコーヒーで試してみてください。
インドネシア リントンバタクは、ほのかな酸味とカカオのような風味が魅力です。
オレンジ、スパイス、カカオのフレーバーが舌の上でトロッととろけます。
インドネシアのリントンという地域で、少数民族であるバタク族が丁寧に手積みしたコーヒー豆です。imperfectは少数民族の多様性を尊重しながら、安定的な調達を支援しています。
おすすめの飲み方はブラックで、リントンバタクのフルーティな味わいを楽しむことができます。
インドネシア スマトラマンデリンはエキゾチックな風味。インドネシア特有のバターやクリームも思わせるとろっとした質感が特徴です。
スマトラ地域で栽培されるコーヒーで、1300メートルから1600メートルほどの高い標高の中で育ち、昼夜の寒暖差から豊かな風味が醸成されます。
imperfectでは、コーヒー栽培を続ける環境づくりを目指して、中長期的な栽培計画を一緒につくり、コーヒーの苗木を寄贈する取り組みなどをおこなっています。
imperfectでは、世界中の農家と関係性を構築し厳選されたスペシャルティコーヒー水準のコーヒー豆各種を取り扱っています。
「あなたの『おいしい』を、だれかの『うれしい』に。」を目標に掲げ、社会的・環境的価値の高い取り組みを通じて生産されたコーヒーやカカオ、ナッツなどの素材を使用し、お客さまにおいしく召し上がっていただきたいと考えています。
「たとえ不完全（imperfect）でも自分たちにできることから取り組み、世界と社会を少しでもよくしていこう」という想いのもと、世界中の農家の方たちとともに持続可能な社会の実現に向けて取組んでいきます。
imperfectは今後も、「たとえ不完全（imperfect）でも自分たちにできることから取組み、世界と社会を少しでもよくしていこう」という想いのもと、世界中の農家の方たちとともに持続可能な社会の実現に向けて取組んでいきます。