imperfect MAGAZINE

おいしいソイラテの作り方|もう分離しない!基本のレシピと 3 つのコツ

作成者: imperfect|2025/11/22

おうちでカフェのようなおいしいソイラテを楽しみたい、そう思って挑戦したものの、豆乳が分離して見た目も口当たりも今ひとつの仕上がりに …。そんな経験はありませんか?

この記事では、多くの方が悩むソイラテの分離を解決し、いつでもおいしい 1杯を淹れられる秘訣をご紹介します。

これを読めば、ソイラテ作りがもっと身近で楽しいものになるはずです。

目次:

【前半】いますぐ作れる!おいしいソイラテの基本レシピ

【後半】ソイラテを極めるための 3 つのコツ

まとめ:3 つのポイントを守れば、自宅のソイラテはもっとおいしくなる

 

【前半】いますぐ作れる!おいしいソイラテの基本レシピ

今回は、ご家庭でも一般的なハンドドリップで淹れる方法をご紹介します。

まずは、誰でもおいしい味を再現できる、基本のレシピをご紹介。

ホットとアイス、両方の作り方を見ていきましょう。

自宅で本格カフェの味。基本のホットソイラテ

【材料(1 杯分)】
● お好みのコーヒー豆(中深煎り〜深煎り推奨):15g
● お湯(90℃前後):100ml
● 豆乳(調整または無調整):150ml

【作り方】

コーヒーを淹れる
ドリッパーにコーヒー粉をセットし、少量のお湯で 30 秒ほど蒸らした後、ゆっくりと 100ml のお湯を注ぎ、濃いめのコーヒーを抽出します。
抽出したコーヒーはカップに入れ、1〜2 分置いて少し温度を落ち着かせます。

豆乳を温める
小鍋か電子レンジで、豆乳を 50℃〜55℃を目安に温めます。
沸騰させないよう、細心の注意を払いましょう。
表面に豆乳の膜が張ったら、必ず取り除いてください。

コーヒーと豆乳を合わせる
ここが最重要ポイントです。
温めた豆乳が入ったカップに、少し冷ましたコーヒーをゆっくりと注ぎ入れます。
この順番を守ることで、豆乳とコーヒーが分離してしまうことを最小限に抑えられます。

優しく混ぜる
スプーンでそっと混ぜ合わせたら、なめらかなホットソイラテの完成です。

すっきりおいしい。基本のアイスソイラテ

【材料(1 杯分)】
  • お好みのコーヒー豆(中深煎り〜深煎り推奨):15g
  • お湯(90℃前後):80ml
  • 豆乳(調整または無調整):150ml
  • 氷:適量

【作り方】

濃いめのコーヒーを淹れる
ホットと同様に、80ml のお湯で濃いめのコーヒーを抽出し、すぐに氷を入れた別の容器に注いで急冷します。

グラスの準備
グラスに氷をたっぷりと入れ、豆乳を注ぎます。

コーヒーを注ぐ
急冷したコーヒーを、氷に当てるようにゆっくりと注ぎます。
こうすることで、きれいな二層のアイスソイラテが楽しめます。そして、飲む前にひと混ぜ。

もっと本格的に!泡立てミルク(フォームドミルク)で作る方法


今回は、ご家庭で手軽に作れるレシピをご紹介しました。

カフェのような、よりふわふわの泡を楽しみたい方には、温めた豆乳をミルクフォーマー(ミルクフローサー)で泡立ててから注ぐ方法がおすすめです。

100 円ショップなどで手に入るハンドタイプのものでも、十分にきめ細かな泡を作ることができます。

泡立てた豆乳を使うことで、口当たりが格段になめらかになり、より本格的なラテの味わいに近づきます。

ポイント
無調整豆乳は泡立ちにくい場合があるため、泡立てる際は調整豆乳、特に「バリスタ用」や「ラテ用」と書かれた豆乳を選ぶと泡立てやすいでしょう。

【後半】ソイラテを極めるための 3 つのコツ


ここからは、なぜ先ほどのレシピでおいしいソイラテが作れるのか、その理由と、もう一歩踏み込んだ材料選びのコツを解説します。

なぜソイラテは分離する?原因は熱と酸

多くの人が経験するソイラテの分離は、豆乳の主成分であるタンパク質の性質によって引き起こされます。
原因を正しく理解すれば、対策は驚くほどシンプルです。

原因 1:熱でタンパク質が固まるから
豆乳に含まれるタンパク質は熱に弱く、特に 60℃を超えると固まりやすくなります。
生卵が熱で固まるのと同じ原理です。

原因 2:コーヒーの酸で固まるから
コーヒー豆は果実の種子であり、酸味成分を含んでいます。
この酸が豆乳のタンパク質と反応し、分離を促進してしまうことがあるのです。

おいしさの理由がわかる 3 つのポイント

原因が熱と酸にあるのなら、それをコントロールすれば分離は防げます。
レシピに隠された3 つのポイントを見ていきましょう。

ポイント 1:温度管理を徹底する

  • 豆乳は 60℃以上に加熱しない
    人肌より少し温かい、50℃〜55℃程度が理想的な温度です。
  • コーヒーも少し冷ます
    淹れたての熱々のコーヒーではなく、1〜2 分ほど置いてから使いましょう。
  • 膜は必ず取り除く
    温めた豆乳の表面にできる膜は、タンパク質が固まったものなので、分離の原因になります。

ポイント 2:酸味を理解し、材料を選ぶ

豆乳選びに迷ったら、この比較表を参考にしてください。
特に調整豆乳を使えば、マイルドでのみやすいソイラテが作れます。

特徴  無調整豆乳 調整豆乳
原材料 大豆と水のみ

大豆と水に加え、砂糖、油、塩、乳化剤など

味わい 大豆本来の風味が強く、豆腐のような香り

甘みが加えられ、クセがなくマイルドで飲みやすい

分離していまう可能性 高い
丁寧な温度管理が必要
低い
添加された乳化剤が分離を
防ぐ助けとなる
おすすめ 素材の味を活かしたい本格志向の方、健康意識の高い方 初めて作る方手軽に、手軽に甘めのラテを楽しみたい方

まずは分離しにくい調整豆乳で作り方に慣れ、自信がついたら無調整豆乳にステップアップするのもおすすめです。

  • 分離を防ぐ鍵は、酸味の少ないコーヒー
    ソイラテを成功させるには、酸味の穏やかなコーヒー豆を選ぶことが、おすすめです。
  • コーヒー豆は焙煎が深くなるにつれて酸味が穏やかになるため、中深煎り〜深煎りの豆が最適
    深いコクが豆乳のまろやかさと調和し、味に一体感と深みを与えてくれます。

 

ポイント 3:混ぜる順番も大切

  • 豆乳にコーヒーを注ぐ
    コーヒーのほうが温かい豆乳よりも密度が軽いため、重い豆乳の入ったカップに軽いコーヒーを注ぐ方が、液体が穏やかに混ざり合い、分離しにくくなります。

まとめ:3つのポイントを守れば、自宅のソイラテはもっとおいしくなる


今回は、ソイラテ作りを手軽に楽しむためのレシピから、その背景にあるおいしさの仕組みまでご紹介しました。

最後に、最も重要な「おいしくつくる 3つのポイント」をもう一度おさらいしましょう。

1. 温度管理の徹底
(豆乳は 55℃まで、コーヒーは少し冷ます)

2. 酸味の少ないコーヒー豆を選ぶ
(おすすめは中深煎り〜深煎り)

3. 正しい順番で混ぜる
(温めた豆乳に、コーヒーを注ぐ)

imperfect のコーヒー豆を選んでいただくことは、ただおいしいだけでなく、その一杯が世界の農家の方々の暮らしを支えることにも繋がります。

「あなたの”おいしい”」が「だれかの”うれしい”」になる。そんな体験も、ぜひお楽しみいただけたら嬉しいです。

あなたのコーヒーライフが、今日からもっと豊かになることを願っています。